インドネシア・ライフ 青年海外協力隊

インドネシアの貨幣と物価〜日本円だとどれくらい?〜

 この記事ではインドネシアの貨幣とインドネシア国内の一般的な物価(2023年現在)について紹介します。観光地のバリ島や首都ジャカルタなどを中心に、毎年多くの方が訪れる場所かと思いますので参考にしていただければ幸いです。

はじめに

 実は筆者自身もインドネシアをはじめとする海外の貨幣・物価事情にはあまり興味はありませんでした。ただ、実際に入国する前になると、「インドネシアでは何がどの程度の価格で販売されているのか」「生活にどのくらいお金がかかるのか」が全くわからず、不安になったことがありました。同じ感覚をお持ちの方もおられるかと思います。また、旅行でどのくらいお金を準備すればいいかを考えるにも参考になるかと思いますのでぜひご一読ください。

インドネシアの貨幣

 まずはインドネシアのお金について紹介していきましょう。貨幣と紙幣、そして、それぞれが日本円でどの程度の価値があるかという話です。

日本円・インドネシアルピア換算

 インドネシアの貨幣単位は「ルピア」です。アルファベット表記だと「Rp」もしくは「IRP(インドネシア・ルピア)」となります。2023年現在、ルピアと円の為替レートはおおそ100ルピア=1円となります。多少の変動はありますが90~110ルピアが1円の間で推移していますので、考え方としては100ルピア=1円の理解で問題ありません。

貨幣の種類

 貨幣の種類を紹介していきます。最初は紙幣をみていきましょう。紙幣は全部で7種類あります。

上から順番に

・100,000Rp(赤、1000円)

・50,000Rp(青、500円)

・20,000Rp(緑)

・10,000Rp(紫、100円)

・5,000(黄、50円)

・2,000Rp(水色、20円)

・1,000Rp(黄緑、10円)

となっています。

 特徴としては0の数が多いのでとても煩わらしいです。そして、0が多い割に日本円に換算しても大きな金額にならないので、大金を持ち歩くのにはとても不便です。仮に10万円を持ち歩くとしたら日本円だと10枚なのに、ルピアだと100枚を持っていかないといけなくなります(笑)。

 ちなみに2023年に新紙幣が発行されました。上の写真にも一部含まれていますが、新紙幣は旧紙幣よりもサイズがひと回り小さくなりました。人生ゲームで使われるおもちゃの紙幣のような感じです。混ざった状態で使っていると、サイズがバラバラでとても使いづらいです。当分、この状態は続くでしょう。

 続いて硬貨です。硬貨は4種類あります。

左から順番に

・1,000Rp(10円)

・500Rp(5円)

・200Rp(2円)

・100Rp(1円)

となります。

紙幣にも1,000Rpはありましたが、硬貨にも同額のものがあります。買い物のお釣りでよく小銭をもらいますが、使い道がないのでとても扱いに困ります。もし不要であればコンビニの前にある募金箱に入れてしまっても良いかもしれません。喜捨として人に提供するのもいいでしょう。

首都ジャカルタの物価

 首都ジャカルタはインドネシアでも特に物価の高いエリアになります。高いといっても、おそらく日本での飲食代を比較するとほぼ同程度の金額で十分な量を食べることができるでしょう。日本の飲食チェーンも参入しているので、他国の観光地と比較しても良心的な値段と言えます。もし、「途上国だから少しくらい日本よりも安いだろう」と思っている方がいたら、それは間違いです。残念ながらジャカルタに関して言えば、特別物価が安いということはほぼありません。

ショッピングモールの様子

 少しだけ現地の物価がわかるものをご紹介します。

 左がラーメン屋、右が飲食店(居酒屋)のメニュー表です。ラーメンは69,800Rp〜118,000Rp(698〜1180円程度)、飲食店は30,000Rp(300円)からといった感じです。いずれもショピングモール内の店舗ですが、ジャカルタ市内であれば、どこでも同じような価格となります。

 

地方都市の物価

 首都圏から少し外れると物価自体は大きく下がります。インドネシア人の平均所得が日本円で約40,000円と言われているので、街の小売店で野菜やお肉といった食材を買うと、首都圏に比べてかなり安く購入できます。飲食店も同様で、現地の人がよく使うワルンと呼ばれるお店があります。ここではご飯、飲み物、1〜3品程度のセットメニューで約25,000Rp(250円程度)以下の場合が多いです。1食が200円程度で済むので、首都圏がいかに物価が高いかよくわかります。

 左の写真(↑)はある店舗のメニュー表です。この中のSoto Ayam(鳥のスープ、10,000Rp(100円))にNasi (ごはん、5,000Rp(50円))、Es Teh(冷たいお茶、1,000Rp(10円)を注文しました。出てきたものが右側の写真です。スープは具沢山だし、ご飯も茶碗1杯以上ある感じで十分な量です。これが合計16,000Rp(160円)と考えれば、安いことが分かっていただけるのではないでしょうか。

 

おわりに

 インドネシアの貨幣と物価について簡単に紹介しました。紙幣は種類が多いので、財布は嵩張るし、使い道のない小銭は溜まっていく一方といった不便な面も多いですが、物価に関してはどんなに高くても日本と同程度と分かっていただければ、旅行などでインドネシアに来るハードルも少しは下がるのではないでしょうか?

 為替もタイのバーツ(1バーツ=4円)とかマレーシアのリンギット(1リンギット=30円)のような煩わしさもないので、個人的にはお金を使いやすい国かなとは思います。

 宿泊施設も比較的安価な場所が多いようです。さすがに日本と同レベルのサービスを提供している施設は多くないとは思いますが、それなりの金額を出せば十分快適な環境で過ごせるはずです。インドネシアに行こうか迷っている方やインドネシアに来ることが決まっている方はぜひ参考にしてみてください。

-インドネシア・ライフ, 青年海外協力隊