インドネシア・ライフ

インドネシアの飲み物事情〜◯◯入れすぎ〜

 この記事ではインドネシアの飲み物について紹介しています。水、お茶の他にも熱帯ならではのフルーツジュースもたくさんあります。ただ注意しなければいけないこともありますので、ぜひ関心のある方はご一読ください。

 

はじめに

 熱帯のインドネシアでは、気候の違いもあって日本の飲み物と大きな違いがあります。たくさんの果物が採れるのでフルーツジュースが豊富です。また、暑いこともあって味もそれ用にアレンジされています。ただ、

 

インドネシアの飲み物と値段

 インドネシアの人々が普段飲んでいる物やその値段について書いてみました。種類はたくさんありますが、意外と好みは偏っているように思われます。特にコーヒーを飲む人は思った以上に少ないかもしれません。

 

水(ミネラルウォーター)

 インドネシアでは水道水を飲むことはできませんので、水はスーパーやコンビニなどで購入することになります。サイズは300ml程度の小さなものから2L、家庭用サーバー用として19Lボトルもあります。それぞれ値段相場は決まっていて、300mlであれば30円(3,000RP)程度、19Lボトルでも400円(40,000RP)程度で買うことができます。

 

 最近では仕事やプライベートの買い物などでもマイボトルを持参する人が増えてきています。それぞれの職場にもウォーターサーバーは完備されていることの方が多いので、基本的な水分補給には水が飲まれていると言えます。

 

お茶

 次はお茶です。普段の水分補給というよりは、「食事の時の飲み物」として飲まれることが多いという感じです。味はというと「紅茶」になります。たまに「ジャスミンティー」のような香りのついたお茶を提供するお店もありますが、いずれもティーバッグを使って作られているようです。

 飲み方は「Teh Hangat(温かいお茶)」や「Teh Dingin(冷たいお茶)」があります。値段はというと地域によって差がありますが、ローカル店舗だと「Teh Hangat(温かいお茶)」が10~30円(1,000~3,000RP)で、「Teh Dingin(冷たいお茶)」(もしくは「Es teh(氷入りお茶)」)が20〜40円(2,000~4,000RP)となっています。インドネシア共通なのですが、冷たい飲み物の方が値段が高いのです。氷の料金が別途追加されるといった感じです。

 注文の時には砂糖の有無も決めましょう。甘いものが苦手な方は「Teh Tawar(味なし茶)」、砂糖入りなら「Teh manis(甘いお茶)」となります。ちなみに冷たくて甘いお茶なら「Es Teh manis(氷入り甘いお茶)」、冷たい無糖茶なら「Es Teh Tawar(氷入り味無し茶)」です!

 

 どちらも同じように見えますが、左側は底に白い砂糖が溜まっているが分かります。冷たくて甘いので「Es Teh Manis」です。一方、右側はというと実はこれも「Es Teh Manis」。ガムシロップみたいな形で固形が見えない場合もあるのです。味はどちら同じくしっかり甘いです。

 

コーヒー

 インドネシアといえば「コーヒー」と思い浮かべる方は多いかもしれません。スマトラやバリ島を中心にコーヒー豆の生産も盛んです。管理人も「マンデリン(スマトラ原産豆)」はよく好んで飲んでいます。

 しかし、残念ながら現地に来てみると、インドネシアの方々は我々日本人が思っているようなコーヒーをあまり好みません。ではどんなコーヒが飲まれるかというと、ズバリこれです↓↓

 

 とにかく甘いものが好きなようで、インドネシアでコーヒーというとこちらをの方が一般的です。また、日本ではほとんど見られないのですが、粉が浮いた状態(フィルターを使わずドリップ)のコーヒー(下の写真)も飲まれます。粉が沈んでいくのを待つかのように、のんびりとコーヒーを飲みながら時間を過ごすようです。

 

 価格は様々で、ローカルなお店だと一杯50〜100円程度で飲めるお店が多いですが、これらはいずれも粉末コーヒーで甘いものです。ブラックコーヒーが飲みたければ有名なチェーン店に行かなければ飲めません。スターバックスだと400円程度が相場なので、コーヒー自体の味を楽しみたい場合には贅沢品として楽しむことにありそうです。

 

フルーツジュース

 さすがは熱帯といった感じでたくさんのフルーツがあります。パパイヤ、ドラゴンフルーツ、パイナップルにバナナ、りんご、スターフルーツなど挙げれば切りがありません。そしてそれらをジュースにしているお店も多くあり、日本人にとっては南国気分を味わえる飲み物の1つと言って良いでしょう。

 左の写真はドラゴンフルーツにサラック(蛇の皮みたいなやつ)、マンゴーなど。右の写真はパイナップルにメロン、スイカなど。年中手に入ります!

 

 次のジュースの写真は左がドラゴンフルーツ、右がバナナです。

 

 氷と切った果物をシェイカーに入れて作ります。ローカル店舗だと100円程度で飲めるお店が多いようですが、首都圏のチェーン店だと250円(25,000RP)〜程度にはなりそうです。日本に比べると破格の値段ですが、改めて首都圏の物価の高さには驚かされます。ちなみにドラゴンフルーツは飲みすぎたり食べすぎたりすると、次の日のトイレが大変なこと(ポリフェーノールが豊富?なので赤ワインをたくさん飲んだ時と同じこと)になります。ご注意ください笑

 

注意点

水質に注意

 水は購入するものとして紹介しましたが、露店では水質に注意が必要です。例えば、不衛生な水で食器洗いをしているお店があったり、サーバー用の水自体が傷んでしまっている場合もあるのです。何を信用して良いかわからないと言った状態なのですが、現地の人は水質に慣れているので特に問題はありません。なので、観光で訪れる人であれば店舗の店構え等で決めた方が良いでしょう。衛生管理が行き届いている(行き届いていそうな)お店で商品を購入することをお勧めします。

  

糖分取りすぎに注意

 最近インドネシアでもニュースで取り上げることが増えてきました。暑い国なので糖分を積極的に摂る人が多いのですが、運動を好む国民性ではないため、糖尿病を含む生活習慣病に悩まされる人が多いです。お茶、コーヒー、ジュースと言った普段からよく飲まれる飲み物は糖分が高すぎます。自己管理を考えて、飲み物を選択する必要があるでしょう。ジュースを注文する際も「Guranya setengah(砂糖を半分で)!」、あるいは「Tawar、tidak usah Gura(砂糖入れないで、砂糖は不要です)!」と言うようにしましょう。

 ちなみに日本で「脂肪肝になる原因」と言う記事をみました。「脂肪分の摂りすぎ」「糖分の摂りすぎ」「炭水化物の摂りすぎ」が指摘されていましたが、残念ながらインドネシアの生活はどれも該当してしまいます。長期的に生活する人は体調に影響が出る可能性もあるので十分な注意が必要と言えるでしょう。

【別記事】 インドネシアの食生活〜揚げ物がいっぱい〜

 

おわりに

 インドネシアの飲み物事情について紹介してきました。いかがだったでしょうか?

 水1つをとってみても、日本のようにいつでも手に入る水道水が飲めるわけでもないので、少し事情が異なります。フルーツジュースも然りで、基本的に砂糖が加えられた状態で提供されます。日本でいう「素材の味を楽しむ」というものとは全く違うわけですね。これはコーヒーも同様です。日本でいうシューガレスは、インドネシアだと加糖と言った感じでしょうか。コンデンスミルクが入っていたりするので、気をつけましょう。

 インドネシアもたくさんの日本人で賑わっています。こちらの文化をしっかり知った把握して訪れることが、より満足のいく旅行につながるかと思います。ぜひ事前の情報確認にお役立てください。

 

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